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埼玉県民1000人に3人感染 人口比、県南都市部で高く

埼玉県民1000人に3人感染 人口比、県南都市部で高く

2/4(木) 13:10配信

毎日新聞

埼玉県庁=内田幸一撮影

 新型コロナウイルスの感染者が2020年2月1日に埼玉県内で初めて確認されてから1年が過ぎた。毎日新聞は、県の発表をもとに連日集計・掲載している市町村別感染者数を分析し、人口に占める累計感染者数(1月27日現在)の比率を算出した。県全体では0・328%で、感染者は1000人に約3人の割合。県南の都市部やクラスター(感染者集団)が発生した地域で比率が高い傾向が見られた。【大平明日香】 【正しいマスクの捨て方って?】  県内で初めて感染者が発見された20年2月1日以降、21年1月27日までの県内の累計感染者数は2万4094人。県内の市町村で最も累計感染者の比率が高かったのは、戸田市の0・620%だった。国内最大規模の300人以上の感染が確認された戸田中央総合病院のクラスターが影響しているとみられる。次に高かった和光市(0・500%)も、菅野病院で100人以上の感染者が判明した。ふじみ野市0・469%▽志木市0・468%▽朝霞市0・460%―-など、周辺の自治体も同様に高い傾向があった。  一方、比率が最も低いのは20年12月31日に初めて感染者が確認された小鹿野町で、0・046%。皆野町0・075%▽滑川町0・101%▽東秩父村0・117%――と続き、県北西部の町村部は軒並み低かった。  感染者数が県内で最も多いさいたま市の比率は0・314%で、県平均をわずかに下回った。さらに市の発表を元に区別でみると、複数の高齢者施設でクラスターが発生した桜区(人口9万5887人、感染者数424人)が0・442%、繁華街を抱える大宮区(人口11万9239人、感染者数489人)が0・410%と比較的高かった。  また、感染拡大の「第2波」が収まりつつあった20年9月1日時点の累計感染者数からの増加率も算出した。県全体では6・1倍だった。増加率が高い吉見町(42・0倍)や深谷市(19・4倍)は、障害者支援施設や高齢者施設でクラスターが確認されている。「第2波」の時点で累計感染者数が1桁にとどまっていた小規模な自治体で増加率が高く、「第3波」以降は幅広い地域で感染者が確認されるようになったことが分かった。  県内の医療体制に詳しい城西大の伊関友伸教授(行政学)は「東京に近い都市部では比率が高く、大規模なクラスターが発生した自治体とその周辺はさらに高いことが分かる。繁華街を抱える地域も高いように思われ、改めてコロナが人と人との接触に基づいて感染する病気であると気づかされた。引き続き感染防止策を徹底することが重要だ」と指摘する。一方で「どんなに対策を取ってもクラスターは起こりうる。職員を過剰に責めたり、差別的な視点を持ったりすべきではない」と強調した。

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